[AWS Black Belt Online Seminar] Amazon Pinpoint レポート
こんにちは、菊池です。
2017年4月26日(水)のAWS Black Belt Online Seminarを受講しましたので、レポートします。
今回のテーマは昨年のre:invent2016で発表された新サービス、Amazon Pinpoint です。講師はAWSJソリューションアーキテクトの清水崇之さん(モバイルが得意なフレンズ/AWS芸人)でした。
発表スライドは以下です。
レポート
モバイルユーザのエンゲージメント
- 今日のモバイルユーザのエンゲージメント
- 属性によるセグメンテーション
- 適切なセグメントに適切なキャンペーンを
- ユーザ獲得コストは安くない
- $2.74/ユーザのコストがかかっているという調査結果も
- しかも増加傾向
- キャンペーンの結果を次回に活かす
- エンゲージメントの課題
- インハウスやSaaSでは
- スケールできない
- 信頼性がない
- 柔軟性がない
- コストがかかる
- インハウスやSaaSでは
- Amazon Pinpoint では
- ユーザーの行動を分析しキャンペーンのパフォーマンスを改善
- 利用状況・デバイス・カスタム属性に応じてセグメンテーションを定義
- キャンペーンのためのカスタムプッシュ通知でメッセージを作成
- エンゲージメントのための機能/サイクルをまるっと提供
- ユーザの行動分析 -> セグメントとターゲット -> メッセージとエンゲージ-> 改善点の評価-> …
- データを用いたエンゲージメントが増加
Amazon Pinpointの機能
- ターゲットされたモバイルプッシュ通知と高速配信
- スケジュールされたキャンペーンや繰り返しのキャンペーン
- キャンペーンとアプリケーション分析
- A/Bテストとホールドアウトテスト
- Quietタイムとメッセージ制限
- リッチな通知:スタンダード通知とサイレント通知
- カスタムイベントとカスタム属性
- カスタム分析のためのS3自動エクスポート
- セグメント分析とファネル分析
※ メッセージ送信をキャンペーンという
- デベロッパーにとって
- ターゲティングの自動化
- カスタム属性でアプリ計測
- サイレントプッシュとデータ通知
- フルAPIとCLIサポート
- マーケッターにとっても
- リッチなコンソール体験
- リッチなメディア通知の作成
- 動的なユーザーセグメンテーション
- A/Bテストとホールドアウトテスト
- Pinpointはデベロッパーにもマーケッターにも大きな価値を提供
- セグメントの例
- Usage attributes:どの程度アプリを利用されているか
- Device attributes:デバイス種類/モデル、国、バージョンなど
- Custom attributes:独自に設定。好きなシーズン、興味あるNewsトピック、ゲームのクリアレベルなど(40のcustom attributesをサポート)
- All users
- Used app in last 30 days
- Last 30 days and in US
- Last 30days, in US, like winter
- ターゲットされたモバイル通知
- プロモーション
- ユーザーヒント
- ニュースアップデート
- スポーツスコア
- リテンションメッセージ
- 友達申請
- キャンペーン結果の集計
- アプリ分析とキャンペーン分析を利用してユーザー行動を把握できる
- 1500のカスタムイベントをサポートしておりパーソナライズした情報を計測
- デモグラフィックスとファネル分析を利用して、ユーザーセグメントとドロップオフポイントを調査
Demo
実際の操作を交えてのデモがありました。
Analytics
- エンゲージメントの状況をダッシュボードで確認
- アクティブユーザー
- 新規ユーザー
- ヒートマップ
- カスタムアトリビュート
- サブスクリプション(課金ユーザー)
Segment
- 収集した情報から作成
- S3からインポート(JSON/CSV)
キャンペーン
- A/Bテスト(効果の違いをみる)
- スケジュール設定
- セグメント選択
- ホールドアウトテスト(一部のユーザーに実施して効果をみる)
- タイトル/本文入力
- アクション:メッセージクリック時の動作設定
- Advanced:サイレントプッシュなど
Analyticsで集計・確認のサイクルを回す
Manage
- Pinpointの設定
- 1つのキャンペーンの最大数
- S3エクスポート
- クレデンシャル設定
拡張性・信頼性
- 1分間に100万通のメッセージを配信
- 1,500カスタムイベント、40カスタム属性
- 4分間で100万件のプロファイルをインポート
価格
- 3つの課金
- $1/100万メッセージ送信
- $1/100万イベント受信
- $0.0012/1月ごとのターゲッティッドユーザ(MTA)
- 1ヶ月に少なくとも1回のメッセージを送ったユニークユーザー
- 無料枠
- 100万メッセージ
- 1億イベント
- 5,000MTA
低価格、無用枠で十分にお試し可能
まとめ
- ユーザーの行動を分析しキャンペーンのパフォーマンスを改善
- 利用状況・デバイス・カスタム属性に応じてセグメンテーションを定義
- キャンペーンのためのカスタムプッシュ通知でメッセージを作成
モバイルアプリのエンゲージを低価格でまるっとお任せ
今後のオンラインセミナー
来月も AWS for Game Developerなど興味深いテーマで開催されます。
最後に
以上です。
今回は昨年末のre:inventで発表されたAmazon Pinpointでした。モバイルアプリのエンゲージメントに必要な機能がまるっと詰まっているサービスということがよくわかりました。サービスをうまく使うことで、マーケティングの向上やサービス開発に注力できるようにしていきたいですね。